Windows基本情報



Windows 概説

Windowsとは
 Microsoft社が開発・販売しているオペレーティングシステム。


Windowsの特徴
 Windows の技術面での特徴としては、以下の様なものが挙げられる。
  • GUIでの利用が基本
     GUIでの利用を基本としている。
     コマンドラインのユーティリティがUNIX系OSのように充実しておらず、マウスなどのポインティングデバイスがないと非常に使いづらい。

  • シングルユーザでの利用が基本
     Windowsはシングルユーザ(一度にログインするユーザは1人)での利用が基本となっている。
     対して、UNIX系OSはマルチユーザ(一度に複数のユーザがログインして使用する)を前提としている。

     この違いは、UNIX系OSがメインフレーム向けのOSを起源としているのに対して、Windowsはパソコン向けOSとして開発され発展してきている経緯による。

  • マルチタスクOS
     Windows 9x 系の Windows では、擬似マルチタスクと呼ばれる、完全ではないマルチタスクだったが、Windows NT、2000 以降は完全なマルチタスク(プリエンプティブマルチタスク)となった。
     マルチタスクOSでは、複数のプログラムを同時に安定して動作させる事ができる。

  • OSの設定を保存するのにレジストリを使用
     OSの設定を保存するのに、「レジストリ」と呼ばれる内部データベースシステムを採用している。
     Windows 3.1までのWindows(DOSを含む)はOSの各種設定を設定ファイルに保存していたが、これでは効率が悪く無駄が多いと考えて採用した方法。
     UNIX系OSは現在でも設定を設定ファイルに保存する事を基本としている。

  • x86系プラットフォーム向けが中心
     Windows NT では、MIPS/PowerPC/Alphaなどのプラットフォームにも対応していたが、Windows 2000 以降は、x86系(IA-32、AMD64 および IA-64)向けが中心。

  • ハイブリッド・カーネルを採用
     ハイブリッドカーネルを採用している。
     ハイブリッドカーネルは、モノリシックカーネル手法とマイクロカーネルシステムの折衷案。

     モノリシックカーネルという名称はモノリス(一枚岩)という語から来ており、システムのサービスやドライバを全てカーネル空間と呼ばれる同じアドレス空間でカーネルモードで動作させる手法。

     マイクロカーネルは、OSの必要最小限の機能のみをカーネル空間で動作させ、それ以外の多くのOSサービスをユーザ空間でユーザーモードで動作させる事で、安定性とセキュリティおよび保守性の向上を狙う手法。

     Windows NT を開発する際にマイクロカーネルを採用したが、オーバヘッドが大きかったため、Windows 200 以降では、モノリシックカーネル手法とマイクロカーネルシステムの間の妥協案であるハイブリッド・カーネルの形になっている。

  • 多くのサブシステムにより構成
     現在のWindows OS の基礎である、Windows NT を開発するにあたってマイクロカーネルを採用した際に、OSを複数の「サブシステム」に分割・整理して、異なるユーザモードのアドレス空間で動作させる事で、OSの安定性とセキュリティの向上を図った。

  • HAL(ハードウェア抽象化層)を採用
     現在のWindows OS の基礎である、Windows NT を開発するにあたってマイクロカーネルを採用した際に、「
    HAL(ハードウェア抽象化層)」を採用し、異なるアーキテクチャのハードウェアへの移植が容易になるようにして開発効率の向上を図った。

参考情報


マイクロソフトの主要なサイトのリンク集



その他のWindows情報提供サイトのリンク集





Windows OS のシステムモジュールの情報を提供しているサイトへのリンク集





Windows OS の詳細情報へのリンク集




インサイドMicrosoft Windows 第4版 上 BOOK Preview < [BOOK Preview] < [@IT]
第2章 システムアーキテクチャ
2005/08/02 公開
第 2 章 システムアーキテクチャ

 2.1 要求と設計目標
 2.2 オペレーティングシステムモデル
 2.3 アーキテクチャ概要
  2.3.1 移植性
  2.3.2 対称型マルチプロセッシング
  2.3.3 スケーラビリティ
  2.3.4 クライアントとサーバー間の違い
  2.3.5 チェックビルド
2005/08/19 公開
 2.4 キーシステムコンポーネント
  2.4.1 環境サブシステムとサブシステムDLL
  2.4.2 Ntdll.dll
  2.4.3 エグゼキュティブ

2005/09/06公開
  2.4.4 カーネル
  2.4.5 ハードウェア抽象化層(HAL)
  2.4.6 デバイスドライバ
  2.4.7 システムプロセス
 まとめ

インサイドMicrosoft Windows 第4版 上 BOOK Preview < [BOOK Preview] < [@IT]

第10章 ストレージ管理

第10章 ストレージ管理
2005/10/25 公開
 10.1 ストレージ関連用語
 10.2 ディスクドライバ
   10.2.1 Ntldr
   10.2.2 ディスククラス、ポート、およびミニポートドライバ
   10.2.3 ディスクデバイスオブジェクト
   10.2.4 パーティションマネージャ
2005/11/08 公開
 10.3 ボリューム管理
   10.3.1 基本ディスク
   10.3.2 ダイナミックディスク
   10.3.3 マルチパーティションボリューム管理

2005/11/29 公開
   10.3.4 ボリューム名前空間
   10.3.5 ボリュームI/O処理
   10.3.6 仮想ディスクサービス(VDS)
   10.3.7 ボリュームシャドウコピーサービス
 まとめ
まとめ--2005/11/29


.サーバー管理者のためのイベントログ運用の基本 BOOK Preview. < [BOOK Preview] < [@IT]

第3章 イベントログとは?  
  3.1 イベントログの基本的な仕組み
  3.2 イベントログの種類
  3.3 イベントソース
  3.4 イベント
  3.5 イベントログの設定
  3.6 ネットワークを介した分散システムでの利用
  3.7 イベントログのセキュリティ
  3.8 イベントログとイベントビューア

第7章 OS関連のイベント
  7.1 システムの停止、起動に関するイベント
  7.2 サービスの起動・停止に関するイベント
    7.2.1 「サービス」について
    7.2.2 管理ツールとサービスコントロールマネージャ
    7.2.3 サービスコントロールマネージャが記録するイベント
  7.3 その他のシステムログに記録されるイベント








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